一般選抜・学校推薦型・
総合型選抜は、何が違いますか
こんにちは、島田です。私立歯学部7校の2027年度の募集要項で確かめて、お答えします。
一言で言うと、「何で選ぶか」と「誰が出すか」が違います。
まず、名前の話から
昔の「一般入試」「推薦入試」「AO入試」は、2021年度の入試から「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」に名前が変わりました。
親御さんの世代の言葉で言えば、一般・推薦・AOのことです。
一般選抜は、学力試験で選ぶ入試です
本番は1月から3月。
大学が作った試験を受けるか、共通テストの点数を使うか。
点を取った人が受かる、いちばん分かりやすい入試です。
学校推薦型選抜は、高校の推薦で受ける入試です
校長先生の推薦書が要るので、本人が出したくても、高校が出してくれなければ受けられません。
たいてい、評定平均(高校の成績)の基準があります。
高校ごとに枠がある「指定校制」と、条件を満たせば出せる「公募制」があります。
私立歯学部の推薦は、出願が11月1日前後から始まります。2027年度入試の推薦は、ちょうどいまが出願の時期です。
総合型選抜は、大学が「うちに合う人か」を見る入試です
高校の推薦は要らず、本人が出願します。
書類と面接に加えて、模擬授業を受けて理解できたかを確かめる、プレゼンをする、といった形の試験があります。
出願は9月から始まるところがあり、いちばん早い入試です。
ただし、私立歯学部では、総合型選抜をやっていない大学も多いです。下の7校で言えば、総合型があるのは昭和医科大学、日本大学松戸歯学部、朝日大学の3校だけです。
推薦は、勉強しなくても受かる入試ではありません
よくある勘違いを一つ。
推薦や総合型は「勉強しなくても受かる入試」ではありません。
下の7校のうち6校は、公募の推薦で、英語や数学、理科などの筆記の試験を課しています。
昭和医科大学の推薦では、基礎学力試験が一定の基準に届かないと、それだけで不合格になります。
私立歯学部の入試は、医学部に比べればずっと易しい。
それでも、勉強なしで受かる入試ではありません。推薦も同じです。
推薦は、ほとんどが専願です
専願とは、受かったら必ず入学する、と約束して受ける入試です。
7校とも、推薦には専願の方式があります。たとえば東京歯科大学の要項には、「必ず本大学に入学することを確約できる者」と書かれています。
併願できる推薦は、7校の中では大阪歯科大学の公募併願制と、朝日大学の一般推薦くらいです。
出す前に、本当にそこへ行きたいかは決めておく必要があります。
7校の推薦と総合型(2027年度)
| 大学 | 公募の推薦は専願か | 公募の推薦の筆記の試験 | 総合型選抜 |
|---|---|---|---|
| 東京歯科大学 | 専願 | 小テスト(英語・数学・理科1科目)、小論文、面接 | なし |
| 日本歯科大学(生命歯学部) | 専願(併願不可) | 英語の小テスト、小論文、面接 | なし(新潟生命歯学部のみ) |
| 昭和医科大学 歯学部 | 専願 | 基礎学力試験(英語、数学Ⅰか国語、理科基礎1科目)、小論文、面接 | あり(専願。模擬授業と理解度の確認、面接) |
| 日本大学 歯学部 | 専願(第一志望) | 適性試験、小論文、面接 | なし |
| 日本大学 松戸歯学部 | 専願(第一志望) | なし(小論文、面接、書類) | あり(第3期だけ併願可) |
| 大阪歯科大学 | 専願制と併願制の両方 | 英語、数学、理科1科目(記述式)、面接 | なし |
| 朝日大学 歯学部 | 指定校は専願、一般推薦は併願可 | 基礎学力テスト(英語、理科1科目)、小論文、面接 | あり(専願の方式と、併願できる方式) |
出典: 各大学の2027年度(令和9年度)入学試験要項・募集要項(2026年10月30日に確認)。指定校制は大学によって中身が公開されていないため、表は公募制を中心にまとめています。出願の前に、必ず各大学の最新の要項でご確認ください。
大事なのは、自分がどの入試に向いているか
正直に言うと、名前を覚えただけでは受かりません。
大事なのは、自分がどの入試に向いているかです。
評定が取れているなら、推薦は大きなチャンスです。
ただ、推薦の筆記は、直前の数か月で間に合わせるより、半年から1年前から準備しておくほうがずっと楽です。
評定が足りなくても、一般で取り返す道はちゃんとあります。
推薦がうまくいかなかったときも、一般選抜は2月、3月まで続きます。
最後に
入試の仕組みは、調べれば分かります。
分かれば、やることが決まります。
やることが決まれば、あとは一つずつ積むだけです。
何から手をつければいいか分からない、という方は、どうぞご相談ください。志望校の要項と今の成績から、一緒に順番を決めます。
塾長 島田